カバレージ

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GRAND FINAL:MILCOOL VS MASAKATSU

 最も強いと書いて、最強と読む。
 最強の定義は難しい。強い選手はたくさんいるだろうが、そこから最強を決めるのは容易なことではない。順位は一つの指針となるかもしれないが、あくまで参考にすぎない。実際に強い選手が集まり、戦わなければ、真の最強を決めることはできない。
 だからこそ真の最強となるために、このラスベガスに世界各国から16人の最強の戦士たちが集まった。
 そして、一人、また一人と消えていき、GRAND FINALに残ったのは二人の日本人選手。

 まずはWINNERSから、MILCOOL。
 ここまでの成績は全勝。それもただの全勝ではなく、ただの1GAMEも落としていない。つまりパーフェクトスコアで今、このGRAND FINALに立っている。

 そしてLOSERSから見事勝ち上がったのは、MASAKATSUだ。
 WINNERS SEMIFINALSでCHICKEN319に敗れたMASAKATSUは、その後LOSERSで強豪たちを打ち破り、LOSERS FINALではCHICKEN319に勝利し、今この舞台でMILCOOLと相対する。

 人はなぜ、最強という言葉に魅せられるのだろうか。

 もしかしたらその答えは、今このGRAND FINALで眩いスポットライトを浴びている二人にすら、わからないかもしれない。
 ただ一つだけ言えることがある。

 最強のチャンピオンになりたい。
 これだけは絶対だ。
 MILCOOLとMASAKATSUは他の誰よりも、そう願ってきた。だからこそ、今こうして対峙している。
 最強とは、人間の本能なのかもしれない。サイヤ人が本能的に戦いを好むように。

 さあ、前口上はここまでだ。これから始まるのは最強のチャンピオンを決める、最後の戦い。

 DRAGON BALL LEGENDS SHOWDOWN IN LAS VEGAS・GRAND FINAL。
 SHOWDOWN!

GAME 1

MILCOOL使用パーティ・バトルメンバー

MASAKATSU使用パーティ・バトルメンバー

 ガールズ/フューチャータイプを選択したMILCOOLが、MASAKATSUの使用するファミリータイプに刺さるチチがいるため、少し有利と言ったところ。
 しかしそれを見据えてMASAKATSUもしっかりとチチに弱い悟飯(BLU)ではなく、セルに対して強く出られる悟飯(RED)を選出している。

 開幕に攻めたのはMILCOOL。チチによる開幕ラッシュで悟空の体力を削っていき、MASAKATSUは悟飯(RED)へチェンジする。
 これを見てMILCOOLもリブリアンに交代し、悟飯(RED)の射撃に必殺アーツをかぶせるのだが、一瞬間に合わず。一進一退の攻防。

 この後も互いに好プレイが続く。リブリアンと悟飯(RED)が対峙し、互いに回避読みを繰り返しながら攻撃の応酬!読み合いを制したのはMASAKATSUで、リブリアンの体力を半分近くまで落とす。
 更にMASAKATSUは、セルがリブリアンを救出することを完璧に読み取る、カバーチェンジ外し!これによってコンボを繋げていき、出てきたばかりのセルを一気に致死圏内まで攻撃する!

MILCOOL

 しかしMILCOOLも確実に反撃する。ファミリーに対して高火力のチチの力を存分に生かし、悟空にコンボを重ねる。MASAKATSUは悟空を下げる選択肢もあったが、交代先にライジングラッシュが撃ち込まれる可能性があることと、悟空戦闘不能後の強化があることから、そのままK.O.されることを選択した。

 更に攻めるMILCOOLはセルで究極アーツを発動。MASAKATSUは悟飯(RED)に交代してこの攻撃を受け止めるのだが、なんと悟飯(RED)が気絶!これには思わず顔を歪ませるMASAKATSU。
 気絶した悟飯(RED)にチチのライジングラッシュが炸裂し、一瞬で3対1に。

 有利な状況でもMILCOOLは冷静に立ち回り、隙を一切作らない。気力溜めをしっかりと行いながら動き、最後はセルの必殺で、MILCOOLがチャンピオンに王手を賭けた。

MILCOOL 1-0 MASAKATSU

GAME 2

MILCOOL使用パーティ・バトルメンバー

MASAKATSU使用パーティ・バトルメンバー

 互いに同じパーティ、選出となった第二戦。

 このゲームで攻めたのはMASAKATSUだ。悟天の高い火力で厄介なリブリアンを削っていく序盤戦。

 そして先にライジングラッシュを放つのもMASAKATSU。チチはこれを回避したのだが、それも織り込み済みのMASAKATSUは悟天で追撃し、この攻めを無駄に終わらせない。

 MASAKATSUのプレイはこのゲームも冴えている。セルの救出タイミングを見計らい、今回も一瞬攻撃を遅らせることでカバーチェンジ外しを成功させた。

 だが、やはり試合を動かしたのはMILCOOL。
 悟飯(RED)とリブリアンが睨み合う場で、まずMILCOOLは必殺アーツを使用。これにより交代禁止となるのだが、瞬時にMASAKATSUは悟空にチェンジし、悟飯(RED)を救う。

 その悟空にリブリアンでコンボを繋げ、チチの究極アーツを発動!まずは悟空をK.O.にする。

 更に出てきた悟天に向けて通常打撃をキャンセルしてからライジングラッシュ!これを避けられなかったMASAKATSUの悟天も、K.O.。

 一瞬にして、3対1。
 強すぎるMILCOOL。
 このまま1GAMEも落とすことなくチャンピオンとなるのだろうか。ここまで勝ち続けてGRAND FINALに上り詰めたMASAKATSUでさえも、MILCOOLに一矢報いることはできないのだろうか。

 誰もがそう思っていた。
 ただ一人、MASAKATSUを除いては。

MASAKATSU

 まずは出てきたセルに攻撃を繰り出していき、リブリアンを引き出させる。そしてメインアビリティで不利属性無効化した上で、必殺アーツを放つ!火力の上がったこの一撃でリブリアンをK.O.。
 メインアビリティを使用するタイミングが少しでも遅れていなければ倒せず、射撃アーツを選択していたらリブリアンが交代する可能性があった。刹那のタイミングで判断し、実行したからこそ行えたこのリブリアンK.O.は非常に大きい。

 続けて出てきたのは、先ほど体力を削っていたセル。互いに続く回避の応酬に勝利すると、射撃アーツを叩き込んで一瞬にしてK.O.!

 ついに1対1に持ち込んだMASAKATSU。持ち込まれてしまったMILCOOL。
 チチの打撃によって一気に悟飯(RED)の体力が削られていくが、バニシングゲージのないチチには打撃を避ける術はなく。

 MASAKATSUが1対3から劇的な大逆転勝利となった。

MILCOOL 1-1 MASAKATSU

GAME 3

MILCOOL使用パーティ・バトルメンバー

MASAKATSU使用パーティ・バトルメンバー

 泣いても笑ってもこれが最後のゲーム。
 この最終ゲームでMILCOOLはガールズ/フューチャータイプではなく、ファミリータイプにチェンジ。そしてMASAKATSUは今回もファミリータイプだが、体力を上げることに特化した選出を行ってきた。

 それぞれの思惑が交錯する。

 先手を取ったのはMILCOOL。すべての攻撃をまるで予期しているかのように回避しつつ、一瞬で43コンボ。アーツが来ないことで攻撃は終わったが、悟飯(BLU)の体力を削った。反撃に出たMASAKATSUの悟飯(BLU)の必殺も回避して反撃すると、既に体力は半分を大きく割っている。

 更に悟天にチェンジして気力回復からコンボを繋げていく。もちろんここでライジングラッシュが発動できるようになるのだが、MILCOOLは温存し、代わりに究極アーツで攻撃する。ここにはMASAKATSUはきちんと悟飯(RED)のカバーチェンジを合わせ、ダメージを最小限にとどめた。

 MILCOOLの攻めは止まらない。続けてライジングラッシュを放ち、MASAKATSUが避けるも構わずに追撃。一気に悟飯(RED)の体力を落とす。MASAKATSUとしてはライジングラッシュが当たらなくて一安心といったところだが、MILCOOLはこの攻撃まで見据えての選択だったのだろう。

 このゲーム、MILCOOLのプレイは一貫してMASAKATSUのパーティの体力を減らそうとしているように見えた。体力が満タンの状態にも関わらず悟飯(BLU)のメインアビリティを使用して究極アーツを引きに行き、悟天に対してこれを撃ち込む。一気に悟天の体力も黄色となり、危険水域に。
 積極的に体力を削ろうというMILCOOLのアグレッシブなプレイだ。

 ここまではじわじわとMASAKATSUを追い詰めていたMILCOOL。しかしまるで準備が整ったかのように、ここからは一瞬だった。

 悟天でMASAKATSUの悟飯(BLU)との距離を一気に詰めると、近距離での回避読みを見事に成功させ、まずはK.O.!スーパープレイをいともたやすくやってのける。
 更に最速回避を決めて悟飯(RED)にもコンボを叩き込み、これでMASAKATSUのバトルメンバーは一瞬にして悟天のみとなる。

 そしてその時は、訪れた。
 懸命に反撃を仕掛けるMASAKATSUの悟天が悟飯(BLU)の射撃で沈んだ瞬間、最強のチャンピオンの名前が決まったのだった。

MILCOOL 2-1 MASAKATSU

DRAGON BALL LEGENDS SHOWDOWN IN LAS VEGAS。
チャンピオンの名前はMILCOOL!!!

MASAKATSU「自分にできることは全部出し切って、それで届かなかったんで、本当に悔いはないです。こっちに来てMILCOOL選手と何戦かやって、ちょっと勝ち越してたんで、ワンチャンス自分にもあるかなと思ってたんですが、やっぱり強かったですね。今回出会ったどの国の選手もみんな強くて、ここまで来られて本当によかったです。またこういう機会があったらぜひ次も来られるように、今後も頑張っていきたいです」

 敗れはしたものの、初めてMILCOOLに土をつけたのはMASAKATSUだった。あのGAME2が終わった時点では、どちらが勝つかは誰も想像ができなかったはずだ。

 歴史に名が残る決勝戦になったのは、MASAKATSUとMILCOOL、二人の実力があってこそだ。どちらが欠けていても、この試合にはならなかった。

 最後までラスベガスで戦い続けたMASAKATSU選手に、惜しみない拍手を。

MILCOOLインタビュー

おめでとうございます。決勝戦を振り返って、いかがでしたか?

MILCOOL「本当にMASAKATSUさんは強い相手で……何回か当たったことはあるんですけど、どっちかというと負けてるほうが多くて。最後の最後で勝てて、よかったです」

MASAKATSU選手は対戦前に「MILCOOL選手にはすべてを出し尽くして立ち向かうしかない」と言っていましたが。

MILCOOL「いやいや、それは謙遜ですね」

優勝候補筆頭という前評判でしたが、大会前に自分が優勝すると思っていましたか?

MILCOOL「思ってました。優勝する自信はありました」

ご自分で自分の強みはなんだと思いますか?

MILCOOL「相手との駆け引きの部分かなと思っています」

的確に読みを当てていく場面は、今大会でも多く見られましたね。最後に、大会全体を振り返っての感想をお願いします。

MILCOOL「全部の演出が最高でした。(表彰式で)金色の紙吹雪がめちゃめちゃ降ってきたのにはびっくりしましたね。最後のエキシビジョンマッチのことも全然知らなかったですし。でもすごく面白かったです」

最後に、今後どんどんやってくるであろう世界中の挑戦者たちへのメッセージをお願いします。

MILCOOL「あんまり強い人は来ないでほしいです(笑)。でも、誰からの挑戦も受けたいと思うんで、よろしくお願いします」

それでは、今日は本当にお疲れさまでした!

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