ここからは各選手にとって本日2回目の試合。まずお届けするのは、LOSERSからだ。
LOSERSで敗北したプレイヤーは、このトーナメントから姿を消すことになる。ダブルエリミネーションの恐ろしいところだ。この最強の16人が集うトーナメントにおいて、二度敗北することは決して許されないのだ。
そんながけっぷちの戦いに臨む最初の2人は、DARRYLとHEARTLJ。
敗北=即終了。緊張感走るLOSERSの戦いが、今始まる。
GAME 1
DARRYL使用パーティ・バトルメンバー
HEARTLJ使用パーティ・バトルメンバー
フューチャー/リジェネレーションズタイプの鏡打ちで幕を開けたLOSERS。
DARRYLは少し特殊な編成で、フリーザやゴジータなどをパーティに投入している。また、トランクスはリジェネレーションズタイプキラーであると同時に、ザマスとマイの両方に有効であるため、採用していると考えられる。
序盤に攻勢に出たのはDARRYL。マイ同士の攻防で積極的に攻撃を重ね、たまらずHEARTLJがザマスにチェンジしたところで、フラッシュバン。更にここからコンボを繋げていき、マイの気力がなくなったタイミングでザマスへ交代。マイの気力回復によりザマスで更なる追撃を行うことができ、見事な連携技を見せる。
DARRYLの猛攻は止まらない。HEARTLJのザマスを攻め立て続け、セルに救出させるも構わず射撃アーツ。そして交代で出てきたマイにライジングラッシュ!文句なしのK.O.となった。

そして勢いに乗るDARRYLは、プレイも冴え渡る。
華麗な回避読みと交代を駆使し、続けてザマスも戦闘不能にしてみせた。そしてここには、DARRYLの狙いがあった。
既に虫の息となっているザマスを倒す際に、DARRYLはあえて時間をかけている。それはザマスを倒した後に出てくるセルを見据えてだ。
HEARTLJのセルに対してDARRYLの有利なバトルメンバーはザマスのみだ。だがザマスの待機時間が空けるまで、いくばくかある。すぐにHEARTLJのザマスを倒すことでセルに手を焼くかもしれない。だからこそDARRYLは、ザマスの待機時間が終わるのを待ってから、相手のザマスを倒すことにしたのだ。そうすればセルとザマスの対面を作り出すことができ、安全に勝利できる。
その計算を即座にしていたのだ。
そしてDARRYLの思惑通り、セルに対してザマスを送り出す。
前述の通り、セルではザマスを削れない。
セルが倒れるのは、時間の問題だった。
GAME 2
DARRYL使用パーティ・バトルメンバー
HEARTLJ使用パーティ・バトルメンバー
この第二ゲームに両者が持ち込んだのは、またしてもフューチャー/リジェネレーションズタイプ。互いにバトルメンバーを1体ずつ入れ替えて、ミラーマッチの第二戦目が開幕した。
最初に仕掛けたのはまたしてもDARRYL。HEARTLJが回避を使用したのを見て、その隙を見逃すことなくライジングラッシュ!
アーツの読みは当たり、スラッグのK.O.は免れるものの、HEARTLJは大打撃を受ける。
そしてこのダメージを受けたスラッグがマイの回避読み攻撃によって落ちてしまうことで、DARRYLが有利に試合を運ぶ。
これははっきりとゲームのターニングポイントとなった部分だった。
HEARTLJのスラッグのライジングラッシュはザマスで受ける体制が出来上がっており、体力はあと一度の攻撃を耐えられないという状況。この有利な状況を最大限に活用して、無理することなく通常打撃でスラッグを落とすことができたのだ。

だが今回は試合を一方的な展開とはしないHEARTLJ。打撃キャンセルによってDARRYLの隙を作り出すと、ライジングラッシュ!
この攻撃が通れば状況は五分になるのだが、ここでなんとDARRYLはアーツ選択に成功する!
それでもめげないHEARTLJは攻め続ける。セルの究極アーツによる20%気絶に賭け、不利属性のザマスを攻撃する。
更にザマスのライジングラッシュで攻め立てるのだが、これはDARRYLに読み切られてしまい、不発に終わる。
ようやくHEARTLJの攻撃が実ったのは、DARRYLのライジングラッシュにかぶせたセルの特殊アーツだった。これによりDARRYLのマイをK.O.し、キャラは同数となる。
そう、キャラ数だけは。
既にHEARTLJのザマスとセルは、力を使い果たしていたのだった。
DARRYL Win!
HEARTLJ「ステージに立つといういつもと違う環境でミスも出てしまいましたし、相手が一枚上手だったので負けてしまい残念です」
結果的に敗北してしまったHEARTLJ。だがこの悔しさと経験が、彼を更なる高みに連れていくだろう。最強という高みへと。
DARRYL「2回目のステージでの試合なので、さっきより緊張は軽くなりましたし、勝てたので楽しかったです」
一度敗北を知ったDARRYLは、三度ステージに向けて歩み出す。二度と敗北しないと誓って。